展覧会
昆虫の構造や形態に着想を得て作品を制作する陶芸家、堀貴春さんの個展を開催します。堀さんは昆虫の飼育をライフワークとし、観察から発見した昆虫の造形をデフォルメし表現しています。今回の展示ではフォルムをさらに抽象化した「生命感を宿した抽象作品」と「昆虫の進化を想像した作品」「昆虫の構造を生かした器」の3つのテーマの作品が楽しめる展示となります。個展のタイトル「Rebooting」にも、堀さんの新たな決意が込められています。ぜひこの機会にご覧ください。
「虫」を作り続けたい。幼い頃から虫に対する知識や好奇心は人並み以上でした。 そして鋳込みという外骨格的な技法に出会いおのずと虫を作るようになりました。しかし今までそれを作る時、生態進化系のデフォルメを意識しながらも、足し算的な作りが目立ち、これを続けても「細かい」だけの作品になってしまうようで、自分が目指すものから遠ざかってしまうと感じました。一旦今までの考えを断ち切るために、まずは引き算的な考えで抽象的な形の中にも確かな生命を感じられる作品を作ることにしました。
足し算と引き算を少しずつ使いこなせるように、両方を組み合わせた作品を作れるように、それができた時に目指すものに近づける気がします。
堀 貴春
Webshopでの販売を8月24日(木)18時より予定しています。
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