exhibition

展覧会

城 蛍・宇野 湧 「実存のエスチュアリ」
TACHI Hotaru / UNO Yu “The Estuary of Existence”
2025.10.11sat-10.26sun 12:00-18:00

城蛍・野 湧

平面と立体が入り混じる作品を手がける城蛍さんと、陶の割れや欠けの特性を生かし、自ら採取した土を使い絵画のような作品を作る野湧さん。展覧会タイトルの「エスチュアリ」は扇状に広がった河口が海とつながり交じり合う場所のこと。この二人の作品を同じ空間に並べると、親和性が生まれ、不思議な心地よさが広がります。伝えたい思いの方向は、根元で交じり合っているのかもしれません。 ぜひ皆さまにも、水犀にてこの心地良さを感じていただければ幸いです。


城 蛍
負を抱えること、違和感を持ち続けること。私の考えでは、それは物体に無理をさせ、歪みを生じさせます。だからこそ、結果として絵画は大きく変形し、半立体の奇形へと変態します。しかし、私は、そこに優しさ、静けさ、穏やかさといった装いを与えることで、負の光景に安らぎをもたらします。そうすることによって、否定されがちな負という存在を、私たちは肯定することができるのかもしれません。

宇野 湧
割れたり欠けてしまうような仕方のない出来事の果てに、やきものは損壊します。こういった要素はやきものの欠点であるとも言えますが、私は魅力の一つとして捉えています。やきものの頑強さは永遠を思わせるほどですが、そこにヒビが入ることで、永遠の隙間から限りある時間が生まれるような気がします。同じ時代に生きる私たちが、少し先の未来を想像することについて、やきものの表現から考えられればと願います。

★WEBでの販売は10月20日(水)18時ごろより予定しています。WEB SHOPはこちら>

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