展覧会
三重県伊賀市にアトリエを構える尾花友久さんの個展を開催します。
薪窯であえて緋色を出さずに焼成した白い立方体の土の塊。会期中に絵の具やインクなどを使いペイントを施し陶の箱の作品を完成させてゆきます。
この手法での展示は2021年に大阪のギャラリーwad、2022年アメリカカリフォルニアの現代アートギャラリーNonaka Hillでも開催されました。今回の水犀での展示がこの箱の作品の最終章となります。
尾花さんは「焼き物のことしか考えていない、何にもわかっていないから知るために焼き物をやっている」「しっかりと焼いたものは変化することなく残るから焼成に妥協したくない」と語ります。白色についても「陶に白さなど存在しない、世の中の白ってなんだろう、土としての白ってなんだろう」と自問自答しています。白の概念、白という言葉から生まれるイメージは今回の展示でも重要な要素のひとつとなっています。あえて、釉薬や上絵を使わない理由は「焼かない色がいいんです。物がしっかり焼けているから色は焼かなくてもいいんじゃないかと思っている」なんだそうです。
この展示は無垢の白の塊からはじまります。まだ完成形は誰にも分かりません。みなさまと作品が誕生する瞬間、作品として存在しはじめた時間を水犀で共有できたらと思っています。
作家在廊日 : 3月11日,12日,13日
Web Shopでの作品販売は3月17日(金)18時ごろからを予定しています。
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